令和3年第3回定例会産経土木常任委員会(産業経済部及び労働委員会関係)
——以下引用——
○松本基志 副委員長
県央ワクチン接種センター設置に伴う損失補償について、予約の取消は全部で15件と聞いている。第3回前期で3件、今回が1件であるが、残り11件の進捗状況と補償額の見込みはどうか。
◎田中 イベント産業振興課長
これまで今定例会を含め4件の和解議案を上程しているが、残り11件については、現在交渉を継続中である。主催者の精算のタイミングがマチマチであり、業務が思うように進んでいない事業者もいる。一方で、残る全ての主催者に補償が生じる訳ではなく、11件のうち、3〜4件に対して補償を行う見込みである。相手方からも年度内に補償料を支払うことで了解が得られているため、令和4年第1回定例会に提出したいと考えている。
○松本基志 副委員長
補償額はどのくらいになりそうか。
◎田中 イベント産業振興課長
補償額については、規模が大きな催事が多く、精算が終了していない案件があるため、全体金額は不明である。
○松本基志 副委員長
Gメッセ群馬でブースター接種を行うとの発表があったが、来年2月以降予約はどの程度入っているか。
◎田中 イベント産業振興課長
ブースター接種に伴うワクチンセンターが、来年2月から6月までの5か月間開設されると仮定すると、Gメッセ群馬展示ホールにおいて20件以上の予約が入っている。しかし、ワクチン接種センターの開設規模が未確定のため、これらの予約にどの程度影響が及ぶか分からない状況である。
○松本基志 副委員長
ワクチン接種センターの規模や設置時期も決定していないと思うが、5か月で20件以上の予約が入っているということであり、相手方もあることなので、早めに交渉を行ってもらいたい。
○松本基志 副委員長
新型コロナ関連制度融資について、コロナ禍で事業者が大変な経営状況にある中で、新型コロナ対応資金により、事業者も助かったのではないかと思う。3月末までの受付で5月までの融資実行分であるが、新型コロナ対応資金の実績はどうか。
◎上山 経営支援課長
令和3年4月、5月融資実行分を含め、28,540件、約4,076億円の利用があり、概ね6割が1年以内に返済開始となっている。
○松本基志 副委員長
制度的には、融資期間が10年で、据置期間は最長で5年までとされたところ、そのうちの6割が1年ということである。早い時期に借りた方は、返済が始まっており、返済が厳しいという声も聞くが、柔軟な対応はできているのか。
◎上山 経営支援課長
今年度、新型コロナ対策資金に金融機関伴走支援型のGタイプを設け、約4分の3の保証料補助や他資金からの借換が可能な資金として、資金繰りに不安を感じている事業者に利用を案内している。また、金融機関に対しては、あらゆる機会を捉え、事業者への資金繰りの円滑化のため、借換や条件変更などに柔軟に対応するようお願いしている。
○松本基志 副委員長
新型コロナ対策資金については、利子補給はないということでよいか。
◎上山 経営支援課長
利子補給はない。
○松本基志 副委員長
新型コロナ対策資金も実施してもらっているが、新型コロナ対応資金の条件変更の対応をしてもらわないと事業者も大変だと思う。柔軟な対応を金融機関や信用保証協会にお願いしてほしい。
新型コロナ対応資金の金利については、3年間は国で負担して、その後の4年間は県が負担するということであるが、条件変更しても、金利については、国と県で負担してくれるということである。一方で、信用保証料は、条件変更すると別途上乗せされ、金利のように国では負担してくれない。その対策はないのか。
◎上山 経営支援課長
金融機関や関係団体からは、事業者が条件変更できない理由として、保証料負担よりも、その後の追加融資が難しくなる等の他の要因が大きいとの話もある。国の経済対策でも既往債務の条件変更に柔軟に対応するよう示されており、事業者に寄り添った対応を金融機関等に対して本日付で改めて通知する予定である。
○松本基志 副委員長
条件変更に柔軟に対応してもらうということが大事であると思う。条件変更に伴う新たな信用保証料については、国が補正予算で対応してもらえるか分からないが、県としてもできることがあれば対応してほしいという趣旨で質問した。是非、柔軟な対応をお願いしたい。