令和4年第3回定例会健康福祉常任委員会(健康福祉部関係)
——以下引用——
◆松本基志 委員
手話通訳者養成研修の状況について伺いたい。
◎高橋 障害政策課長
手話通訳者養成研修については、聴覚障害者コミュニケーションプラザに研修業務を委託し、聴覚障害者団体の協力を得ながら進めているところである。養成状況であるが、令和3年度の養成研修の修了者は11人、これは令和2年度と同数であった。また、令和元年度も11人で、近年は10人前後で推移しているという状況である。
◆松本基志 委員
11人というのは、基本、応用、実践を合わせて11人ということでよいか。
◎高橋 障害政策課長
この11人は、実践研修の修了、最後の研修を修了された方である。
◆松本基志 委員
県内の手話通訳者の登録人数の推移はどうか。
◎高橋 障害政策課長
養成研修は、実践研修である最後の研修が終わった後に、終了した方を対象として認定試験を行い、その認定試験を通った方が手話通訳の登録につながるという流れになる。この登録手話通訳者の推移であるが、令和4年度当初は109人であった。前年が108人であったので1名増加しているという状況である。例年100名を若干上回る程度で、大きな動きはない。
◆松本基志 委員
11人の方の養成研修が終わったが、県の認定試験があるのでなかなか増えないという現状があると思う。今年5月に障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法もできたので、障害者団体からも手話通訳者を増やした方がいいのではないかという要望もいただいている。何か新しい取組などがあれば伺いたい。
◎高橋 障害政策課長
なかなか登録手話通訳者の数が増えないという現状にある。加えて言えば、養成研修の修了者も余り増えていない。県としては、その養成研修を、1年当たり20人養成することを目標として行っているが、実績については10人前後で推移しているという状況である。いろいろな方に話を聞くと、もともと県の養成研修自体が、聴覚障害者と手話で日常会話がもう既に可能な方が対象になるので、受講するに当たってなかなかレベルが高く少し気が引けてしまう、研修会場が遠い、時間が合わないといったことから受講をためらうケースが多いと承知している。手話通訳者を増加させていくために、研修を受講しやすい環境を整えるとともに、手話サークルに働きかけて、養成研修に参加してもらうということに加えて、これまで活動に関わっていなかった方にも、障害者の意思疎通支援が果たす役割や、必要、活動内容を広く理解してもらうことが重要と考えている。今年度は、より受講しやすい研修のあり方や、手話サークルへの啓発セミナーなど、効果的な周知方法について、関係者と協議を行う予定である。
◆松本基志 委員
周知もぜひ取り組んでもらいたいと思うが、市町村で2年行って、県で3年行い、トータル5年行わないと実践講座まで終わらない。一つの例で、群馬大学がいろいろと取組を行っており、来年度は2年半で行う社会人に向けた講座ができるということで、ぜひ県とも連携をとってもらい、少しでも増えるような対応をしてほしいと思う。