令和5年第3回定例会
–以下引用–
◆松本基志 議員 皆さん、おはようございます。自由民主党の松本基志でございます。会派を代表して、上程中の各議案及び各請願について、委員長報告に賛成の立場から討論を行います。
今期定例会は、山本一太知事再選後初の定例会でございます。知事は定例会冒頭の提案説明の中で、1期目の4年間は、新型コロナや自然災害などの危機管理に対応する守りの4年間だったと。2期目となるこれからの4年間は、基本政策として掲げた県民の幸福度の向上と新群馬の創造の実現に向け、あらゆる分野で群馬の強みを生かした独自の群馬モデルを発案、実行していく攻めの4年間にしていきたいと考えているとの発言がありました。
私も、令和元年に県議会議員に初当選をさせていただきましたけれども、1期目の4年間は、新型コロナ、自然災害など、まさに知事のおっしゃるとおり、危機管理への対応を余儀なくされる4年間でありました。ただ、新型コロナも終息したわけではありませんし、物価高騰や頻発する自然災害の備えなど、取り組むべき課題は山積をしています。
県民の命と健康を守る、暮らしを守る、その上で県民の幸福度の向上を図っていく、県民の皆様から負託を受けている私ども議員も、その責務を負っているわけでございます。二元代表制の議会と執行部と立場の違いはありますが、共通の目標であります県民の幸福度の向上に向けて、しっかりと議論してまいりますので、よろしくお願いをいたします。
それでは本題に入ります。まず、第98号議案、群馬県一般会計補正予算についてです。
本補正予算の1つ目の柱であります総合計画の加速化に向けた未来への投資の1点目、県民幸福度向上としては、クリエイティブシティ推進として、MaaSなどの新たな移動サービスに対応した道路や街並みとするため、構想デザインを策定することや、保育所において、感染症の拡大防止と保護者や保育士の負担軽減を図るため、使用済みおむつの保管用ごみ箱の購入経費を支援するなど、独自の価値を生み出すまちづくりの実現や、県民生活に密着した必要な予算を計上してあり、賛成いたします。
次に、2点目の新群馬の創造では、赤城景観ガイドラインの策定に取り組むほか、リトリートの価値向上に向け、有機農業の推進を図り、さらに、国際的に評価の高いアルメニアのTUMOセンターの人材育成プログラムの導入に向けた基本構想を策定し、デジタル人材育成のレベルアップを図るなど、新たな取組を行う予算となっており、評価いたします。
さらに、長年の懸案であった利根川新橋の事業化に向けた測量調査に着手することにより、周辺道路の慢性的渋滞の解消や大規模災害時の広域避難、緊急輸送の確保、さらに、物流の効率化、企業誘致の促進など、大きな効果が期待されるものであります。
また、デジタル技術を活用した橋梁の劣化調査を行うことで、効果的なメンテナンスにつなげ、インフラ・メンテナンスの産業化に向けた第一歩とするほか、補助公共事業の増額により、水害対策、土砂災害対策、道路防災など、災害レジリエンス№1の実現に向けた取組を図るものであり、評価をいたします。
また、緊急の安全対策として、通学路の除草や重要水防箇所の河川伐木・除草などを追加で実施し、さらに、横断歩道、一時停止線、センターラインなどの塗り替えの予算を増額するなど、我が党の要望を真摯に受け止め、必要な対応を適切に捉えたものと高く評価をし、賛成するものであります。
次に、2本目の柱であります物価高騰対策として、5月補正に引き続き、国の地方創生臨時交付金を活用し、輸入飼料の価格高騰等の影響を受けている酪農家に対し継続して支援するほか、新たな製糸工場へ光熱費高騰分と設備の省エネ化に係る経費の補助を行うとするものであり、物価高騰に対応する予算として賛成いたします。
その他の各議案及び請願についても、会派内で慎重に審議した結果、全て委員長報告に賛成いたします。
以上申し上げて、私の賛成討論といたします。ありがとうございました。(拍手)