令和6年第1回定例会総務企画常任委員会(総務部関係)
–以下引用–
◆松本基志 委員
屋内訓練場についても耐震補強工事が必要だと聞いているが、そちらの状況はどうか。
◎植野 消防保安課長
屋内訓練場の構造耐震指標値は0.6となっており、耐震基準を満たすボーダーライン上である。条件をクリアしている状況にはあるが、できるだけ早期に検討し、耐震化を進めたい。
◆松本基志 委員
熊本地震でもボーダーラインぎりぎりの施設が崩れたケースもあったと聞く。ぜひ早めに改修をお願いしたい。
◆松本基志 委員
能登半島地震を踏まえた県の取組について、孤立化対策として市町村と連携して通信設備の整備を進めるとの計画があったが、進捗状況はどうか。
◎飯塚 危機管理課長
防災行政無線について整備は進んでおり、3市町を除き整備済である。能登半島地震においては防災関係機関同士の通信は確保されていたが、スマートフォンの通信機能が使えず、住民は情報収集が困難であった。今後そういった点の対策強化について、公共機関や通信会社と協議しながら進めていきたいと考えている。
◆松本基志 委員
飲料水やトイレ等の生活用水の確保も非常に重要であるが、県の状況はどうか。
◎飯塚 危機管理課長
飲料水用の給水車は、市町村間で相互に応援する体制ができている。
能登半島地震への支援では、トイレトレーラー用の水を用意するのに苦慮しており、生活用水の確保が今後の課題である。
◆松本基志 委員
一般質問でも危機管理監が答弁されていたが、能登半島地震支援で新たに明らかとなった給水車の課題を改めて伺いたい。
◎堀越 危機管理監
能登町へのトイレトレーラーの派遣を検討した際、給水車の手配ができず調整に時間を要し、結果的に県内の民間事業者に給水車の提供を協力いただき派遣できた。
今後は全国的な枠組みの中でそのような課題を解消していく方法を検討していく必要がある。
◆松本基志 委員
マンホールトイレの整備の状況はどうか。
◎堀越 危機管理監
Gメッセに整備されたと承知している。
◆松本基志 委員
災害時に必要となる食料について、最初の3日分のうち2割を県と市町村が備蓄するとされているが、備蓄状況はどうか。
◎飯塚 危機管理課長
県民には自助として3日分の備蓄をお願いしている。ただし、外出先で被災するなどの事情により備蓄物資を持ち出せない方がいることも考慮し、2割分を公助として県と市町村で備蓄している。
◆松本基志 委員
県民には、3日分の備蓄を求められていることはあまり知られていないと思う。周知についての取組状況と今後の予定があれば伺いたい。
◎飯塚 危機管理課長
防災イベント等あらゆる機会を通じて県民に備蓄を呼びかけているが、引き続き機会があるごとに呼びかけていきたい。
◆松本基志 委員
次に、災害関連死を防ぐ福祉避難所について伺いたい。能登半島地震では実際に開設できたのが2割程度だという報道があった。県内ではどれくらい整備されているか。
◎飯塚 危機管理課長
令和6年1月現在で344箇所であり、市町村が指定するものである。
◆松本基志 委員
実際に群馬で災害が発生した場合、実際にどれだけの施設が開設できるかが課題である。熊本地震では地震で亡くなった方の4倍以上の方が災害関連死で亡くなっているので、災害関連死を減らしていくためにも実際に開設できるようお願いしたい。
また、2次避難所として、ホテルや旅館をどれくらい確保しているのか。
◎飯塚 危機管理課長
県では、旅館ホテル生活衛生同業組合と宿泊施設の提供等に関する協定を結んでいる。令和5年9月時点で151施設、16,600人程度が収容可能である。県外からの受入という事態も想定されるため、もう少し増やせないか健康福祉部の方で組合と調整を行っていると聞いている。
◆松本基志 委員
被災地で話を伺うと、災害があった場合に備えてどう動くかを事前にシミュレーションをしておかないと計画通りに避難できないようだ。そのような対策についてもお願いしたい。
次に、危機管理部門においても女性比率を上げていくことが求められているが、県の状況はどうか。
◎飯塚 危機管理課長
危機管理課は2名、消防保安課は1名で、47名中3名である。
◆松本基志 委員
避難所運営をはじめ、防災分野での女性視点は重要である。危機管理課から女性職員配置の重要性を発信していただければ有り難い。