令和6年第2回定例会産経土木常任委員会(企業局関係)
–以下引用–
○松本基志 委員長
ただ今から、産経土木常任委員会を再開し、企業局関係の審査を行います。
△委員長あいさつ
○松本基志 委員長
(あいさつ)
○松本基志 委員長
本日、1名の傍聴人が見えておりますので御報告いたします。
△委員自己紹介
○松本基志 委員長
今回は、委員選任後、はじめての委員会でありますので、各委員から自己紹介をお願いします。副委員長から順次お願いします。
(副委員長から順次、自己紹介)
△執行部あいさつ
○松本基志 委員長
次に、企業管理者から、あいさつをお願いします。
(企業管理者あいさつ)
△執行部自己紹介
○松本基志 委員長
次に、執行部出席者の自己紹介を、順次お願いします。
(執行部自己紹介)
△付託議案の概要説明及び内容説明
○松本基志 委員長
それでは、本委員会に付託された議案の概要について、説明をお願いします。
なお、これ以降、委員及び執行部の発言につきましては、挙手の上、着座にて行うことで御了承願います。
◎成田 企業管理者
(付託議案について概要説明)
◎森村 発電課長
(第121号議案「群馬県公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」について、資料1により説明)
◎原 経営戦略課長
(承第2号「専決処分の承認について」議案書により説明)
○松本基志 委員長
以上で、付託議案の説明は終わりました。
△付託議案の質疑
○松本基志 委員長
これより、付託議案の質疑を行います。質疑及び答弁は、簡潔明瞭にお願いします。なお、所管事項に関わる質疑は、付託議案の質疑が終了した後に行いますので御了承願います。
(「なし」との声あり)
○松本基志 委員長
以上で、付託議案の質疑は終了いたしました。
△所管事項の説明
○松本基志 委員長
次に、所管事項の説明をお願いします。
◎笠木 総務課長
◎原 経営戦略課長
◎森村 発電課長
◎中川 団地課長
◎吉澤 施設管理室長
◎青木 水道課長
(以上、所管事項について、「議会資料№2-(1) 産経土木常任委員会」により説明)
◎笠木 総務課長
(資料2「令和5年度 群馬県企業局の決算について(速報)」について説明)
◎吉澤 施設管理室長
(資料3「県営ゴルフ場の管理における指定管理者制度活用の実施方針」について説明)
○松本基志 委員長
以上で、所管事項の説明は終わりました。
△所管事項の質疑
○松本基志 委員長
これより、所管事項の質疑に入ります。委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いします。
◆伊藤清 委員
今回、中島企業管理者から成田企業管理者に替わったが、企業局事業全般に関わる思いや、どのように企業局を盛り上げていくかという部分について、抱負を語っていただけると非常にありがたい。
◎成田 企業管理者
私は民間企業出身で、長い間、電力ビジネスに取り組んできた。電力や水道はインフラビジネスであり、生活や産業に不可欠なものである。利益の追求ももちろん重要だが、それ以上に社会への貢献が重要な使命だと思っている。
しかしながら、民間企業にいるとどうしても、ROEや資産効率などの投資家が重要視する数値を短期的な視点で目指すことを求められる傾向があり、社会的意義はあるが収益性が見通せない事業や、短期的には結果を出せないような事業には取り組まない傾向がある。
企業局のような組織では、経済性と、地域振興、県民の幸福度向上など、うまくバランスを取って取り組むことができると思っているため、そのような意味では企業局が貢献できる可能性は非常に大きい。私としてもそうした点に魅力を感じている。民間企業で培った経験を活用して、企業局と民間企業とでうまくタイアップするなど、時代の変化に即した形で、群馬県のために貢献できればと思っている。
◆伊藤清 委員
民間企業でのノウハウを生かして収益を上げる反面、収益の上がらないものはやらないと聞こえる発言もあった。県民幸福度を上げるために還元していくことも非常に大事であり、また必要であるものについてはてこ入れをしながら角度を変えるなどの創意工夫も大事だと思っている。本県は電源群馬というだけあって水力も豊富であるし、太陽光も豊富な所であるので、将来的な気候変動により変わるものもあるが、この辺を注視しながら前任に負けず劣らずの企業経営をお願いしたい。
◎成田 企業管理者
私の発言で少し言葉足らずのところがあったかと思う。収益は企業局としても重要だが、民間にいた時はそればかりが中心になってしまうので、なかなかできない事業もあった。企業局であれば収益だけではなく、群馬県のために重要だと思うものについては、たとえ収益性が低くてもやるべきだと思っている。そのような面で言うと、委員の御指摘のとおり、企業局として、私も頑張っていければと思っている。
◆伊藤清 委員
次に、関根発電所について、私も現地を見たが、非常に深い所でタービンが回っており、それに水が入って故障し、今でも稼働していないと思う。この現状と、苦情のあった騒音や水しぶきの解消状況、また今後の展開について伺いたい。
◎森村 発電課長
関根発電所の復旧状況については、令和4年度末に工事契約を行い、令和5年7月までに水車発電機等の機械類を全て工場に搬出した。そこで再利用の可否を分別し、再利用できない物については工場製作を始めている。今年度においては、復旧に向けた準備工事として発電所内の塗装工事等を行い、令和7年度から機械類の据付等を開始、令和8年度内に運転再開を目指し、業務を進めている。
また、発電所の停止に伴い、水の流れが変わり騒音等が発生し、住民の方々には御迷惑をおかけしている。それに対しては地域住民の方々の意見を聞き、対策工事を進めてきた。その結果、現在においては新たな苦情等は発生していない。今後も住民の方々からの意見や要望を真摯に受け止め、対応していきたいと考えている。
◆伊藤清 委員
令和8年度には稼働できる見通しとのことで、ぜひそこに向けて取り組んでいただきたい。また、やはりタービンや機械等が非常に古く、型がない物も多いが、そのような物も今工場で作っており、しっかりパーツが揃うと、令和8年度には稼働できるということである。
また、確かに水量が多いが、縦に水を入れ込む所はオーバーフローしないよう工夫し、道路については透明のパネルを導入するなど、住民の方々の要望に答えていただき理解が得られたということであるので、今後も地域住民とうまく協調しながら、稼働を始めていただけるようお願いしたい。
◆星野寛 委員
沼田横塚産業団地造成が事業化され、現在、沼田市で埋蔵文化財調査等をしていると思うが、今後の工程について伺いたい。
◎中川 団地課長
沼田横塚産業団地は今年2月に企業局として事業化したもので、面積が約18.9haである。現在、用地買収を順次進めており、約9割の地権者から同意をいただいたと聞いている。引き続き、丁寧に用地交渉を進めたいと考えている。また、沼田市が実施する文化財調査と並行して、県では間もなく測量・設計に着手し、事業の進捗を図っていく。順調にいけば令和7年度に造成工事に着手し、令和9年度には沼田市に引き渡したいと考えている。
◆星野寛 委員
先ほど管理者からも話があったとおり、収益はもちろんだが、収益だけでなく、やはり地元に資する工業団地という姿勢を貫きながら進めていただきたいと思うので、ぜひよろしくお願いしたい。
沼田市や隣の川場村においても、地元は非常に期待している。残念ながら人口減少にも見舞われているし、そのような意味でも地域の木材を生かした木材関連企業を誘致したいということで進んでいるので、当該団地や企業だけでなく、地域に対する波及効果も非常に大きいはずであるし、また、もちろん雇用面でも大きな効果があるはずである。順調にいくようお願いしたい。
そして造成後は沼田市に引き渡すということである。これはいわゆるオーダーメイド方式と呼ばれるものかと思うが、オーダーメイド方式に関し、これからの企業誘致の基本的な考え方をお聞かせいただきたい。
◎中川 団地課長
企業局で行う団地分譲手法は複数あり、その1つが御指摘のオーダーメイド方式である。この他にも企業局が分譲まで行うレディメイド方式や、工事のみ請負う受託工事方式といったパターンがある。今回のオーダーメイド方式は、企業局が事業主体となり、用地買収、団地造成、確定測量や登記まで企業局で行い、最終的に市町村に引き渡すものである。その後、市町村で分譲を行うものと承知している。本産業団地においても、今年3月に沼田市と締結した協定において、オーダーメイド方式を採用すると明記している。今後も、当然企業局としての採算性という話もあるが、市町村の要望を踏まえて分譲方式を検討していきたい。
◆星野寛 委員
最終的に市町村が分譲を行うということだが、市町村では情報量や人員が限定される面もあると思う。企業局あるいは産業経済部といった企業誘致に係る県の総合力を生かして、沼田市に良い提案をしていただければ、より良い企業誘致ができるのではないかと思うし、最終的に地元にとって有益な企業に進出してもらえることになろうかと思うので、ぜひその辺のアドバイスや御指導もいただければありがたい。
また、これから造成に入るということであるが、地元では、白沢発電所のリニューアルや、「ほたかのめぐみ かわば発電所」の工事もあるはずである。工業団地の場合は、工場が進出すれば雇用等の様々な継続的恩恵があるが、発電所はその恩恵や利益がなかなか地元には見えづらい面がある。工業団地でも発電所でも、その工事の過程において、可能な部分はぜひ地元企業が関われるような仕組みづくりをお願いしたい。
◆井下泰伸 委員
伊勢崎南部国領産業団地に信越化学工業が進出するということで、現在急ピッチで進めていると思うが、進捗状況と今後について伺いたい。
◎中川 団地課長
伊勢崎南部国領産業団地は、平成28年度に当時の企業誘致推進本部で新規開発候補地として選定され、令和5年8月に事業化された面積約18.6haの産業団地である。信越化学工業への予約分譲が決定しており、造成工事を進めている。造成工事は今年3月に発注し、現在は盛土工事を進めているところである。
今後は、団地に必要な道路、調整池、排水ポンプ等のインフラを順次整備し、令和7年度上半期には工事を完成させ、その後必要な手続きを経て信越化学工業に引渡しを行いたいと考えている。
◆井下泰伸 委員
信越化学工業では第2、第3の建物を建てるような話もあるが、このことに関しては特に企業局としては関わらないのか。
◎中川 団地課長
今のところ信越化学工業から伺っているのは第1期工事のみであり、その後の第2期、第3期というのは、おそらく敷地の東半分が今回の第一期工事ではほとんど手つかずだと聞いているので、順次、第2期、第3期と東へ工場敷地を広げていくと思っているが、企業局としては、正式には具体的な計画を伺っていない状況である。
◆井下泰伸 委員
確認であるが、もし第2期、第3期の工事をするという段階になったときは、企業局は全く関わらず、信越化学工業が自分で造成工事を頼めるような所を連れてきて建物を建ててしまうという感じか。
◎中川 団地課長
企業局としては敷地全部を造成しており、その敷地全てを信越化学工業に引き渡す予定である。したがって、当然所有権も信越化学工業に移るので、所有及び管理も信越化学工業が行うという形になり、企業局としては一旦けりを付ける形になる。
◆丹羽あゆみ 委員
電気事業の決算について、リニューアル工事により長期停止する発電所がいくつかあると思うが、詳細と、リニューアル工事の完了がいつになるかを伺いたい。
◎森村 発電課長
現在、2か所でリニューアル工事を進めている。1つは中之条町にある四万発電所で、工事完了は今年度末を予定している。もう1つが沼田市にある白沢発電所で、令和9年度の完成を目指して工事を進めている。
◆丹羽あゆみ 委員
このリニューアル工事により発電量と売上が低下していると思うが、どの程度影響があるのか。
◎森村 発電課長
四万発電所は令和4年6月から停止しているので、令和5年度中は1年間停止している。また、白沢発電所は今年1月からであるので、令和5年度では3月までの3か月間停止している。仮に、この2つの発電所が稼動していたとして推計すると、発電量は約6%、料金収入は約4%の影響が出たということになる。
◆丹羽あゆみ 委員
続いて、工業用水道事業の決算で、地方創生臨時交付金の交付額及びその根拠を伺いたい。
◎青木 水道課長
電力料金の高騰対策で交付され、交付額は約4,119万円である。また、この根拠については、令和5年度の電力料金と令和3年度の電力料金の差を高騰分とし、交付額としている。
◆丹羽あゆみ 委員
受水企業からの負担金とはどのようなものか。また、契約水量が減量するのはどのような場合か伺いたい。
◎青木 水道課長
受水企業からの負担金は、企業から減量の話があった際に、本来であれば企業から将来にわたって得られるべき収入がなくなり、企業局が施設整備に要した資本費を回収できなくなるため、資本費相当額を減量負担金として、負担していただくものである。
また、どのような場合かということについては、工場の節水技術導入や、事業縮小、製造ラインの集約化等により使用水量が減少し、減量に至る事例が見られる。
◆丹羽あゆみ 委員
今後このような傾向が増えていくように思うが、見通しはどうか。
◎青木 水道課長
企業によっては減量の話も伺っているが、それとは別に企業の進出による増量も進めていきたいと思っている。
◆丹羽あゆみ 委員
次に、団地造成事業の決算で、分譲面積の増加は産業団地の分譲が大きいと思うが、令和5年度に分譲した箇所と、これまで分譲した産業団地のうち利益率の大きかった箇所を教えていただきたい。
◎小柏 分譲室長
令和5年度の産業団地分譲の内訳について、市町村のオーダーメイドが明和東部工業団地の15ha、また千代田第三工業団地の14.9haである。その他、県で直接分譲した藤岡インター西産業団地が5.5ha、また長野原向原団地が0.1haである。いろいろな売り方があり、利益として単純比較はできないが、利益率という観点では、藤岡インター西産業団地の利益率が高くなっている。
◆丹羽あゆみ 委員
利益率の数字は分かるか。
◎小柏 分譲室長
多いものでは3割程となっている。
◆丹羽あゆみ 委員
冒頭に、経済性と地域振興のバランスを取るという話が出ているところであるので、私の地元においても、団地造成がこれから進んでいき、県が主導するものと足並みを揃えて市主導のものも造るといった活性化もあると思うので、今後も市町村に寄り添った取組をお願いしたい。
◆鈴木数成 副委員長
高浜発電所について、今年の夏に廃止するとのことだが、廃止後はどのような取扱いになるのか伺いたい。
◎森村 発電課長
高浜発電所は平成8年から運転を開始し、27年間運転している。高浜クリーンセンターの建て替えに伴い、企業局の高浜発電所は7月末をもって発電を停止し、諸手続きを経て8月末に廃止することを計画している。
その後の取扱いについて、昨年度、高崎市と締結した協定では、発電所の地下に残っている機械類は今年度企業局が撤去し、それ以外の建物全体は、高崎市が高浜クリーンセンターと一緒に解体することとなっている。用地については高崎市から借地として扱っていたため、建物を取り壊した後、更地の状態で高崎市に返還するというスケジュールで動いている。
◆鈴木数成 副委員長
高浜発電所の廃止により、やはり発電量は減ると思う。減った分はどこかで補うような考えはあるのか。
◎森村 発電課長
発電所が廃止になると当然発電量は減るが、現在、企業局においては、経営基本計画の中で令和12年までに水力発電所を5か所造るという計画を持っている。現在3か所が建設あるいは事業化し、残りの箇所についても調査を進めており、可能な地点から建設に移行することで発電量の増加を見込んでいる。また、リニューアルで効率が上がることによる発電量の増加も考えている。発電量の増加については、発電所の維持管理も含めた発電計画により、できる限り継続して努力したい。
◆鈴木数成 副委員長
火力発電が水力発電に変わっていくということであるが、そうすると、群馬の発電所は太陽光と水力にシフトしていくということになるのか。
◎森村 発電課長
火力は高浜発電所の1か所であるので、その後について具体的な計画等はない。主力の水力と太陽光で賄っていきたいと考えている。
○松本基志 委員長
以上で、質疑を終結いたします。
△付託議案の討論・採決
○松本基志 委員長
これより付託議案の採決に入ります。議案の採決に先立ち、討論される委員は挙手願います。
(「なし」との声あり)
○松本基志 委員長
討論がありませんので、本委員会に付託された企業局関係の議案について、採決いたします。
はじめに、第121号議案について、これを原案のとおり、可決することに賛成の委員は挙手願います。
(挙手全員)
○松本基志 委員長
挙手全員であります。よって、第121号議案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、承第2号について、これを原案のとおり承認することに賛成の委員は挙手願います。
(挙手全員)
○松本基志 委員長
挙手全員であります。よって、承第2号は、原案のとおり承認することに決定いたしました。
△その他
○松本基志 委員長
その他、皆様から何かございますか。
(「なし」との声あり)
△散会
○松本基志 委員長
以上で、企業局関係の審査を終了いたします。次の委員会は、10日(月)午前10時から再開し、県土整備部関係の審査を行います。
本日はこれにて散会いたします。
(午後2時47分終了)
委員会記録署名委員
産経土木常任委員会
委員長 松本 基志