令和5年第3回定例会危機管理・エネルギーに関する特別委員会
–以下引用–
◆松本基志 委員
群馬県の避難ビジョンを令和3年3月に策定し、おおむね5年の計画でちょうど半分の期間が経過したが、KPIでは令和7年度末に100%達成となっている。BFT(ベッド・フード・トイレ)対策など、進捗状況はどのようになっているか。
◎飯塚 危機管理課長
避難ビジョンの実現に向け、群馬県と市町村、関係団体等が機動的、効果的に連携するために、令和3年9月に避難総合対策チームを設置し、個別避難計画の策定やベッド、フード、トイレの確保・供給、避難所運営といった各分野の重点事業など、課題解決のための専門チームを設置し、具体的な取組を行ってきたところである。
具体的な取組の状況であるが、代表的なものとしてベッドについては、3日以内にベッドを確保できる仕組みとして、段ボールベッドやパーティションなどの調達スキームを構築している。
また、要配慮者については、宿泊施設への避難が可能となるよう、宿泊施設の提供マニュアルを作成している。現在、151の宿泊施設で要配慮者の方が避難できる状況を構築している。また栄養バランスに配慮した食事を提供するため、昨年度「群馬県防災レシピ」を作成し、各避難所に配置をしたところである。また、学校給食施設も有効に活用するということで、学校給食における炊き出し実施マニュアルも作成している。
トイレについては、昨年度都道府県では初めてトレーラートイレを導入し、災害派遣トイレネットワークプロジェクトに参加している。このプロジェクトに参加することで、本県の2台を含め20台のトレーラートイレが、災害時に派遣可能な状況になっている。今後は、マニュアル等が整備されたものについては、訓練等で実際に取り組み、必要があれば見直しをしていく。トイレについては、調達量など更に検討を進めていく必要があり、またマニュアル等についても完成させ、訓練によって実装に向けた取組を進める予定である。
◆松本基志 委員
おおむね順調に整備が進んでいるようであるが、BFT対策の取組はおおむねロードマップのとおり進んでいるという理解でよいか。
◎飯塚 危機管理課長
多少遅れが見られるものもあるが、おおむねロードマップどおりに進んでいる。
◆松本基志 委員
5年計画となっているが、災害はいつ発生するか分からない。計画から遅れている部分もあるとのことであるので、是非1日でも早く実現していただくようお願いしたい。