令和5年第3回定例会総務企画常任委員会(知事戦略部関係)
–以下引用–
◆松本基志 委員
自動運転実証に係る国交省事業採択について伺いたい。
まず、前橋プロジェクトについて、いつから実証実験を始めて、期間がいつまでなのか。
また、1、2路線あるようだが、1日どれくらいの便数となるのか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
開発や調達の都合もあることから、年末から年明け頃に実証走行に着手する見込みである。期間にや頻度等に関しては、今後前橋市と調整しながらとなる。
◆松本基志 委員
交付決定額8,000万円の内訳はどのようなものか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
今回は路車間協調型と呼ばれる自動運転の実証になり、道路側にもセンサー等を埋め込む必要がある。そうしたハード面の整備の費用が大半と思われる。
◆松本基志 委員
例えば前橋駅から県庁まで来る路線の場合、交差点も多く、車や歩行者等の交通量もあるが、安全性についてはどうか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
今回はあくまで実証ということで、ドライバーが乗った状態で走行するため、緊急時における停止は可能である。
◆松本基志 委員
次に、渋川プロジェクトについて「前橋プロジェクトのノウハウを横展開し、社会実装の技術性・社会的受容性の評価を実施」とのことであるが、具体的にはどのようなものか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
両市とも群馬大学と連携していくため、群馬大学が前橋プロジェクトで得られた知見等を渋川プロジェクトに応用していく。その中で渋川市独自の難しさや課題を今回の実証で洗い出していくことになる。
◆松本基志 委員
渋川市での実証の開始時期はいつ頃からか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
早くても年末になる。今回初めて取り組むということで前橋市以上にハードルが高く、場合によれば後ろ倒しする可能性も大いにあると思われる。
◆松本基志 委員
これは令和5年度予算ということでよいか。それとも、令和6年度まで使えるのか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
令和5年度の予算である。
◆松本基志 委員
それでは年度末までには、両方終了するということか
◎田中 交通イノベーション推進課長
そのとおりである。
◆松本基志 委員
「横展開に向けた群馬県の役割」とは前橋・渋川で行う実証実験を、今後の県内の各市町村にも広げていくということか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
運転手不足は非常に深刻な問題だと受け止めており、その意味では県の立場からすると、ぜひ様々な市で今後積極的に取り組んでいただきたい。しかし、地域交通ということで、市町村の協力が不可欠である。積極的に取り組みたいという市町村を今後発掘していきたいと考えている。
◆松本基志 委員
今回は補助率10分の10の国庫補助のため、県も市町村も一般財源の必要はないが、今後例えばこれが実現段階になっていく中で財源が必要になるのか。
◎田中 交通イノベーション推進課長
自動運転は県の一般財源のみで行うには、非常に大きな事業だと認識している。運転手不足や自動運転に関しては国も積極的に取り組んでいくことが予想される。県としては国の補助金等を今後も活用していきたいと考えている。
◆松本基志 委員
次に、ぐんまちゃんについて伺いたい。
ご当地キャラカーニバルの来場者数はどうであったか。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
約3万1千人の来場があった。
◆松本基志 委員
それだけの来場がある、ということで人気を改めて感じた。認知度などの資料の数字を見ても概ね右肩上がりで、ぐんまちゃんも大分認識されてきたのではないかと思う。
令和2年度から着ぐるみの貸出しが廃止になった。また、令和3年度からぐんまちゃんの利用許諾制度が変わった。着ぐるみの貸出しが廃止になり、キャラバン隊が出向くこととなった。この変更により使い勝手が悪くなっている、という声を聞くことがあるが、そういった声は届いているか。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
令和2年度の上半期まで着ぐるみの貸出しを行っていた。年間800から900件程度の利用があったが、利用が拡大するにつれ、例えば、背の高いぐんまちゃんや、ぐんまちゃんの頭だけ着用し体は普通の人間というような画像がSNSに投稿されるなど、不適切な事例があった。ぐんまちゃんをしっかりブランド化するため、申し訳ないが貸出しを廃止した。
当初は様々なご意見をいただいたが、現在ではぐんまちゃんの出動は、本物のぐんまちゃんと触れ合える機会ということで、キャラバン隊が要望に応じイベント参加や、幼稚園訪問等を行っている。ただし、申し込みが多くお断りする場合もある。
◆松本基志 委員
年間の出動回数はどの程度か。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
昨年度の出動件数は合計で319件であった。
◆松本基志 委員
利用許諾制度変更前のイラストを利用した商品については、在庫がある分は利用してよいか。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
在庫分までは旧イラストでも利用でき、在庫がなくなったら新しく許諾の申請をいただき、無料で活用いただいている。
◆松本基志 委員
利用許諾制度の変更により、審査が厳しくなった、という声も聞くがどうか。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
そのような声も確かにある。ただし、県としてはぐんまちゃんを大事にブランド化していきたいと考えている。複数の専門職員を配置しており、申請者と丁寧に説明し、理解をいただきながら進めている。
◆松本基志 委員
制度変更前の延べ申請件数と、制度変更後に新たに申請し直された件数や、現在も生きている許諾の件数はどうか。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
申請し直した件数は把握していないが、現在年間900件程度の許諾申請がある。
以前は年間の許諾件数が2,700件ということもあった。トータルで現在も流通している申請数は把握できていないが、令和4年度までで延べ13,000件超えの活用をいただいている。
◆松本基志 委員
相当な件数だと思う。当時はぐんまちゃんを売り込むため、どんどん使ってもらったが、今はブランド化するためにはいかがなものか、となっている。ぐんまちゃんは本当にこれからまだまだ伸びていく素材だと思うので、県民の声もよく聞いてもらい、大きく育てていただきたい。
次に、ショート動画ディレクターについて、具体的な業務の内容はどのようなものか。
◎桑名 tsulunos室長
県庁各課でショート動画を制作する企画の段階から相談し、いわゆる視聴離脱が起きないような観点からも確認していただくことを想定している。県庁内でつくられる全てのショート動画について、ディレクターの助言をいただきたいと考えている。
また、ディレクターからの提案に基づいてtsulunos室でショート動画を制作していきたい。
ディレクターが持つ知見をtsulunos室の職員が習得し、県庁職員にそういった知見を広げていきたいと考えている。
◆松本基志 委員
現在tsulunosで視聴できる動画は何本あるのか。
◎桑名 tsulunos室長
現在3,233本あり、その中でショート動画は121本である。この割合を増やしていきたいと考えている。
◆松本基志 委員
ぐんまちゃんのTikTokの動画を確認すると、いいねの数が大体500~600で、多いと2,000ぐらいであるが、どのように評価しているか。
◎佐嶋 メディアプロモーション課長
旧TwitterやInstagramだけでなくTikTokも行っており、1万人以上のフォロワーがいる。若い世代に届くツールであり、しっかり進めていきたい。
◆松本基志 委員
庁内で作るすべてのショート動画と説明があったが、ぐんまちゃんのショート動画についてもディレクターに見てもらうということでよいか。
◎桑名 tsulunos室長
状況次第ではあるが、ディレクターからもぐんまちゃんのTikTokに関して提案を受けており、そういった面でぐんまちゃんのTikTokにも生かしていきたいと考えている。
◆松本基志 委員
TikTokは若者の利用者が多いとのことであった。若者の政治離れという課題がある中、良い取組だと思う。ぜひ続けていただけるようにお願いしたい。