現地でのボランティア活動を通し支援のあり方を再認

令和6年元日、新年早々の能登半島地震、さらにその後も大雨や台風などにより、日本各地で災害が発生しました。

平穏な日常が続くことは私たちの願いですが、くり返される自然災害を無くすことはできません。それでも、備えることはできます。被害を軽減し、自分と大切な人を守るため、いま一度『備え』の大切さに気を配っていただければと思います。

現地でのボランティア活動を通し支援のあり方を再認

東日本大震災3・11、あの日を境に私の本格的なボランティア活動が始まりました。防災士の資格を得たのも、活動に活かすことができないか、との思いからでした。残念ながら日本では、地震をはじめとする自然災害が、毎年のように起こっています。

私は、これまで幾度もボランティア活動に従事してきましたが、その度に感じるのが、「すぐ駆け付けたい気持ち」と「逆に早過ぎれば迷惑になるかもしれない」というジレンマにも似た葛藤です。

元旦に起こった能登半島地震。私が最初に被災地に入ったのは、1月9日でした。金沢市のボランティア団体の要請を受けたことで、現地入りを決断し、水など支援物資を志賀町や七尾市に届け、輪島市でボランティア活動を行いました。金沢から北上するルートを通ったのですが、道中ではあちこちで復旧作業が行われていました。被害の甚大さを目の当たりにし、この作業が完了するには、長い時間が掛かるだろうと覚悟しました。

大地震は、道路や水道など社会基盤を破壊し、大きな被害をもたらします。復旧にかかる費用も膨大となるため、その部分ばかりがクローズアップされてしまいます。

しかし、金額では到底あらわせない被災者の心のケアを置き去りにはできません。

特に、震災の恐怖と日常の急激な変化でストレスを抱える子供たちへの支援は、大切です。現地では、子供たちのために、避難所でお菓子の詰め放題などの取り組みも行われ、私も支援要請を受けたことから、高崎の菓子問屋さんが用意してくれたお菓子を届けることができました。これまで3度現地に伺いましたが、これからも全力で協力したいと思っています。

群馬県議会議員松本もとし