知事に首都直下型地震問う 県議会一般質問

◇「日本支える」覚悟で備えを!!

全国各地で豪雨による水害や大地震が起こり、多くの人達が悲しみを味わってきた。松本県議は自ら防災士となるほど、防災対策をライフワークとしている。今回の一般質問では冒頭、県が近未来構想の一つとして掲げる「レジリエンスの拠点」について、山本一太知事の考えを求めました。

◇群馬の潜在力で大地震に対応を

知事は「レジリエンスとは大規模な災害などの危機や困難にしなやかに対応し、乗り越えるという意味であり、特に首都直下型地震が発生した場合、人的、物的被害のみならず、我が国の社会経済活動への深刻な影響が危惧される。群馬には日本の危機を支えるポテンシャルがあると感じており、新たな取り組みにチャレンジしたい」と、基本的な考えを明らかにしました。
本県のポテンシャルについては、過去10年の地震の発生回数や自然災害による被害世帯数などから、群馬の安全性に言及。東京からのアクセスの良さ、充実した交通網などもピックアップした上で、前橋赤十字病院を中核とした医療提供体制なども〝強み〟として取り上げました。
県民の安全確保に力を入れてきた松本県議は、さらに地域防災アドバイザー制度を生かした「地域防災力の向上」について質問。

◇県民意識高め 市町村と連携

危機管理監は、県がすでに地域防災アドバイザーを759人養成し、スキルアップにも力を入れていることを紹介。本県の防災力を高めるためには「県民の自助、共助への意識を高め、自主防災組織の活性化は不可欠。市町村とも連携しながら、地域防災力の向上を図っていきたい」と、万一に備える姿勢を示しました。

 

県政報告 令和5年冬号