井野川の調節池整備 洪水リスクに先手で対応!

井野川周辺は道路や宅地の整備が進み、雨水の流入が年を追うごとに増えています。加えて、気象変動に伴って集中豪雨のリスクも危惧され、高崎市内を流れる河川の中でも早急な対策が求められています。
防災への関心が高い松本県議は井野川の改修を注視しており、県議会一般質問で取り上げたほか、万一に備えた調節池の整備も支援しています。
県土整備部は本年度から調節池の詳細設計のための調査に着手します。上流部の阿弥陀橋(保渡田町)から鎌倉橋(綿貫町)に至る14.7キロ間に4カ所整備する計画で、ほぼ中間地点の染谷川との合流地点を最優先に整備する方針です。
6月2日には地元の水利組合や地区幹部らを対象に代表者説明会を開きました。その中でも本年度実施する調査などを説明、地下水の状況などを把握しつつ調節池の最適な範囲や深さなどを詰めていきます。
平成23年の台風12号、令和元年の台風19号などでも井野川の水位は「上がりやすい」状況が把握され、県は昨年までに川幅や水深などの改修を終えました。しかし、流水を受け入れる能力の不足が危惧され、「30年に1回発生すると予想される洪水対策として4カ所の調節池を計画しています。
松本県議は「候補地で農業を営む知人もおり、生業(なりわい)の農地を失う“苦しみ”も聞こえてきます。それでも、井野川周辺で生活する市民を守る対策ですので、県と協力して洪水対策を進めてまいります」と、政治家の辛い胸の内を正直に話しています。