令和6年11月28日 県議会一般質問

令和6年11月28日 県議会一般質問

多様化する社会。だからこそ政治に柔軟性を

 県議会議員にとって最も大切な仕事は、山本一太知事をはじめとする群馬県執行部とともに県政を力強く前に進めることです。
 そして、県が取り組む事業や今後の方針を質す場が、県議会一般質問となります。私は11月28日、大問を7項目にまとめ質問に臨みました。その一般質問の質疑について、ご紹介いたします。
令和6年11月28日 県議会一般質問
・防災について
・小児医療センターについて
・インクルーシブ教育について
・学校部活動の地域移行について
・中小企業者への支援について
・県土整備状況について
・群馬県の今後の財政運営について

 

◎防災力、更にUP

松本 防災対策で重要なのは地域防災力の向上です。特に、防災士のスキルアップと地域防災アドバイサーの定着が課題だと考えますが、現在の取り組みについて伺います。また、今年度、定員を超える養成講座へ応募があったと聞いていますが、来年度以降どう対応するかお伺いします。

危機管理監 ぐんま地域防災アドバイザーは、地域防災力向上を目的とした県独自の取り組みで、現在980人が登録、基礎研修を必須とし3段階のステップアップ研修で高度な人材育成を目指します。また、定員を超える応募のあった養成講座について、来年度は受講機会の拡大に努めてまいります。

松本 防災士資格取得後、研修を経て地域防災アドバイザーとして登録する仕組みや、レベルごとの研修を実施するなど素晴らしいと思います。また、養成講座は来年度以降定員を増やし対応するということで期待しております。地域防災は、自治体や防災組織の連携が重要ですのでその点もよろしくお願いします。

◎実践的な防災訓練

松本 今年度、実施した総合防災訓練は、従来の「劇場展示型訓練」を見直し、能登半島地震の教訓を活かした実践的・実効型な「計画検証型訓練」に変更ということですが、その内容と課題、また、今後の対応について伺います。

危機管理監 これまでの訓練内容を見直し、今回は、目的や焦点を明確にし、物的支援の受け入れ・供給訓練や、消防・自衛隊・警察による救出訓練、避難所設営訓練などを行う「計画実証型訓練」を実施した。これにより、人員の配置、作業の安全確保、情報の可視化の必要性などが課題として上がりました。今後は、計画やマニュアルの修正を行い、より実践的な訓練になるよう検討していきます。

松本 今後も各市町村と相談、連携しながら、実践的な訓練を続けていって頂き、災害に備える態勢作りをお願いいたします。

◎医療連携で命守る

松本 小児医療センターの再整備マスタープラン策定の進捗状況と、小児医療センターの敷地内に設置された医療的ケア児等支援センターについて、今後、小児医療センターの再整備移転後は、病院建物内に設置して欲しいと思いますが、現在の検討状況はどうかお伺いします。

病院局長 病床規模は、新生児集中治療室と新生児回復治療室を増床し、小児・新生児対応の機能を群大付属病院から、小児医療センターに集約。産科は、群大付属病院に集約することで、県内全体での母体対応の機能を強化する予定です。また、医療的ケア児等支援センターは、新病院移転後は、病院建物内に配置できるよう進めております。

◎優しい教育の形

松本 県でインクルーシブ教育の取り組みが始まり、有識者会議の開催やモデル校の設置などがはじまっていますが進捗状況についてお伺いいたします。

教育長 有識者会議では、特別支援教育の課題など多様な意見が出ました。また、モデル校である玉村町立上陽小学校では、協力校である伊勢崎特別支援学校との交流及び共同学習の研究に取り組んでおり、今後、両校の授業実践へと進めていく予定です。

松本 先日、上陽小学校を視察し「未来の学校創り」への取り組みを拝見しました。まだ、モデル校は1校のみですが、今後、誰もが一緒に学べる教育の形が全県に広がることを、強く期待しています。

◎財政見通しと予算編成

松本 山本知事が就任以来、財政健全化を進めてきた結果、基金残高は増加し、経常収支比率も改善されました。中期財政見通しは厳しい試算となっていますが、今後の財政運営と予算編成についてお伺いします。

知事 社会保障経費の増大などにより、財源不足が見込まれますが、中長期的な視点で安定的な財政運営を行います。予算編成では、負担を抑えながら、最大の効果を追求してまいります。

松本 健全財政とともに、必要な事業の予算確保もお願いします。

財政見通しと予算編成
◎市民の要望実現へ『渋滞解消と安全対策』

松本 県道高崎神流秩父線矢田工区について、多胡橋の橋脚の工事が進んでおり、地元の期待も高まっています。現在の進捗状況について、お伺いします。

県土整備部長 岩崎交差点から多胡橋を含む区間を優先区間と位置づけ、多胡橋に新たに二車線を追加する拡幅工事を実施しています。5基の下部工の内、河川内の3基の橋脚が完成、橋台2基も工事に着手しています。優先区間以外では、用地買収や埋蔵文化財の調査をしており、多胡橋工事の進捗状況を見ながら、随時、工事着手の予定です。

松本 鏑川池工区河川改修事業について、ここは、令和元年の台風19号で、浸水被害が発生し、堤防整備が待たれています。河川改修の状況についてお伺いします。

県土整備部長 鏑川池工区河川改修事業では、災害リスク軽減に向け、約320m区間の堤防整備を進めています。用地買収が完了した下流側から順次事業を進め、約250mの区間は、すでに工事着手しております。隣接する多胡橋工事と綿密に調整しながら、計画的かつ着実に事業を進める予定です。

松本 岩崎交差点から多胡橋付近は、慢性的な渋滞区間なので早期完成をお願いいたします。また、鏑川池工区河川改修事業についても、近隣住民の不安を解消していただきますよう一刻も早い完成を望んでおります。

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