令和元年第3回定例会防災・減災対策特別委員会
——以下引用——
◆松本基志 委員
台風第15号に関して、千葉県と同様の災害が本県で発生すると想定した場合、本県における市町村との連携についてどのようになっているのか。
◎堀越 危機管理室長
今回の千葉県の災害の初動対応を本県に置き換えて考えてみると、まず、同様の災害が本県で発生した場合には、県庁内に対策本部を立ち上げ関係機関と情報共有を行いながら対策にあたる。併せて、被災市町村との通信手段の確保を行うことが重要であり、県の防災行政無線の地上系と衛星系の通信手段が確保できない場合には、移動可能な通信設備を市町村に持ち込んで通信手段を確保し、情報収集を行う。
その後、県警や自衛隊に協力をいただきながらヘリコプターによる航空調査により被害状況の概要を早期に把握するとともに、マスコミの方々の協力をいただきながら被害情報の発信を行っていきたい。
市町村との関係では、地域住民のニーズを集めていただき、その集約を行うとともに、人的支援のニーズについても確認をしていくこととなる。その内容によっては、国や知事会等の広域応援のスキームを活用しながらサポートしていく。
復旧に向けた個々の取組については、必要に応じて県が交通整理を行いながら、極力、現場レベルの判断で実行できる仕組みを作っていきたい。
早期に取り組むべき対応としては、以上の4点が考えられる。
◆松本基志 委員
市町村との訓練は行っているのか。
◎堀越 危機管理室長
毎年1回総合防災訓練を12市の持ち回りで実施しているほか、災害図上訓練なども実施している。また、本年11月22日には、本県で初めて国との共同による国民保護を対象とした実動訓練も行う予定である。訓練でできないことは本番でもできないと言われるが、しっかりと訓練に取り組んでいきたい。
◆松本基志 委員
次に、避難所となる県立高校におけるマンホールトイレの整備状況はどうか。
◎柿沼 管理課長
県立高校ではマンホールトイレを設置していない。今後、危機管理部門や関係市町村とも連携し、検討していきたい。
◆松本基志 委員
避難所は市町村が指定するのか。
◎柿沼 管理課長
避難所は市町村が指定する。
◆松本基志 委員
避難者の体調管理のためにも、早急に県立高校のマンホールトイレを整備するべきと考えるがどうか。
◎柿沼 管理課長
市町村との協議や学校の周辺状況など、設置が可能かどうか、また必要な費用を踏まえ検討していきたい。
◆松本基志 委員
万が一の際に対応できるように早急な対応をお願いしたい。
次に、台風15号の被害を受けた千葉県へボランティア活動に出かけた際に、市町村社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを運営していることを確認したが、同センターの運営は職員にとって初めてのことなので、センターによって対応がまちまちだった。群馬県においても、日頃からの訓練が必要なのではないか。
◎山本 県民生活課長
群馬県社会福祉協議会では、9月20日から10月末までの間、市町村社会福祉協議会職員を含めてのべ27人を千葉県君津市に派遣し、災害ボランティアセンターの運営を支援している。県及び市町村の社会福祉協議会は、災害時に災害ボランティアセンターを担うことになるので、被災地に職員を派遣し経験を積ませている。
◆松本基志 委員
実際に被災地に行き運営支援をする中で、どのような運営をしているのか経験を積むことは重要であり、引き続き取り組んでいただきたい。
次に、井野川調節池の整備スケジュールはどうなっているか。
◎西澤 河川課長
全部で4箇所を計画しており、そのうち最上流部の大八木町地先の調節池で、今年度詳細設計を完了させ来年度から用地買収に入る予定である。残る3箇所についても今後調査を行い、事業を進めていきたい。
◆松本基志 委員
ぜひ、スピード感を持って進めていただきたい。