県議会一般質問「大切なこと」浮き彫りに!子どもはふるさとの宝

県議会一般質問 子どもはふるさとの宝

 

今回の一般質問では手話通訳をお願いし、耳の不自由なみなさんにも松本県議の思い
が伝わるよう努めました

群馬県議会が開かれた11月29日、松本基志県議は初当選から5回目の一般質問に臨みました。直下型地震などで東京の首都機能が喪失した際の本県の役割をただすなど、ライフワークとしてきた防災対策をまず盛り込みました。続いて「医療的ケア児の支援」「保育人材の確保」「今後の小児医療センターについて」など、質問内容からは群馬の未来を支える子どもへの温かい視線が際立ちます。
政治家として何を大切にしてきたか? その答えが浮き彫りとなった松本県議と執行部とのやりとりの概要を報告します。

◇医療的ケア児の支援求める!

「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」は令和3年に公布され、「医療的ケア児支援センター」の設置を促しています。松本県議は県の支援状況とセンター設置への取り組みを聞きました。
健康福祉部長は、児童発達支援事業や放課後デイサービスなどの通所支援事業所の整備を進め、喀痰吸引や経管栄養を行える介護職員らも養成していることを示しました。その上で「センターの設置に向け、専門の協議会を設け、支援の在り方などを検討。今後も設置にむけ関係機関と調整を進めたい」と答弁しました。
松本県議は山本一太知事に「知事の思いはどうか」と再度質問。知事は「医療的ケア児と家族の方が住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、医療、福祉、教育など幅広い分野が密接に連携する必要がある。支援センターはその役割を担う機関であり、ぜひ設置したい」と応えました。

◇保育士不足対策は?

松本県議は、群馬県内でも目立つ保育士不足を懸念しています。県が保育人材の確保にどう取り組んでいるかを聞きました。
保育士の採用局面はハローワークを利用しない傾向があり、生活こども部長は「有効求人倍率で保育士不足の現状は把握しづらい。県は県内600施設を対象に独自の調査を進め、例年300人程度の不足が生じている」と現状を。「保育団体との合同就職説明会や体験型事業を開催し、潜在保育士の再就職も支援している」と説明しました。
国が進める「保育士・保育所支援センター」の設置についても質問。部長は、県福祉人材センターが「保育士・保育園支援プロジェクト」を立ち上げ、求職者の適性や希望にあった施設との効果的なマッチングを模索しているとし、「保育体制の整備に向けて『保育士・保育所支援センター』の設置をしっかりと検討していきたい」と方針を示しました。

◇小児医療の今後問う

県立病院の在り方について、二十年後を見据えた「県立病院の未来を考える有識者会議」の議論内容を問いました。病院局長は「論点は大きく『診療機能のさらなる強化』『災害対応機能や振興感染症に備えた体制整備』『持続可能性の強化』の3点で、持続可能性の強化で老朽化した施設の再整備などが議論されました」と、これまで6回開かれた会議を要約しました。
松本県議は「小児医療センターの今後を」再質問。病院局長は「小児医療の最後の砦として重症心疾患、神経難病などに対応し、周産期母子医療センターの機能も担っている。施設の再整備と幅広い疾患に対応できる総合病院との連携強化が必要」と、子どもが充実した医療を受けられる方向性を示しました。


松本県議はほかに、以下のタイトルで質問をしました。
■障害者福祉について
■休日の部活動の段階的な地域移行について
■群馬交響楽団について

県政報告 令和5年冬号